「レゴに緑少ない」説、真相を直撃
6月8日、ニュースサイト「dot.」が、レゴの知られざる話として「圧倒的に数が少ない色のブロック」を紹介。その色とは「緑」で、少ない理由として「レゴ哲学のひとつに『戦争を子どものおもちゃにしない』というのがあり、緑が多くなると子供が戦車や戦闘機を作ってしまう」からだと説明したが、このことがネット上で波紋を広げている。ツイッターには、
「なんで緑が多いと戦闘機を作っちゃうの??戦闘機が緑だから??」
「そうなの…?森とか増えると思うのは気のせい(笑)?」
と、緑から戦争を想起する理屈が解せないという声のほか、
「レゴで現代兵器作ってる人は緑はほとんど使わないのでは...」
「レゴに緑が少ないのは戦車とか戦闘機を子供が作らないように、ってぼかあ真っ赤なフォッカーとか黄色のアルバトロスとかガンガン作っとったで」
など、現代においてミリタリーカラーは緑に限らないうえ、緑以外の色で戦車や戦闘機を作っていたという声も。
また、
「あるよね?緑」
「Harry Potterシリーズのレゴとかサンドイエローと緑のブロックいっぱいあったけど」
「今では普通に緑ブロックもいっぱいあるし、近代戦をモチーフにしたものこそないけどインディージョーンズとか海賊シリーズとかバイオニクルとか戦闘モチーフセットは山ほど出てる」
のように、緑が少ないという実感はなく、“兵器”が登場するシリーズも多数展開されていることを指摘する声も多い。
ちなみにWikipediaには、
「レゴ社は長年、戦車や軍用機を作るのに使用されて、レゴ社自らが戦争を推奨しているかのように見られてしまうのを恐れ、緑色のブロックを作らなかった。しかし、さまざまな中間色のブロックや近世の銃器がセットに含まれている現在では、こうした懸念は過去のものとなっている」
と書かれているが、実際はどうなのだろうか? 真相を探るべくレゴ社に問い合わせてみたところ、「戦争をテーマにした(オリジナル)製品の生産はしていない」ものの、「緑のブロックは、特に少なく製造しているというわけではない。むしろライセンス契約している『スター・ウォーズ』シリーズなど、ものによっては多く入っている場合もある」とのことだった。
つまり、「戦争を子供のおもちゃにしない」という考えはあるようだが、それが緑のブロックの数と関係しているわけではない、というのが真相のようだ。
“レゴの都市伝説”的に広まった今回の話題。「大人のレゴ教室」が好評を博すなど、大人にも大人気のレゴだけに、その「哲学」が気になった人は多かったようだ。