ロシア下院“流し網漁禁止”可決、日本漁業に打撃
ロシア下院は10日、ロシア水域で日本の漁船が行っているサケ・マスの流し網漁を来年1月から禁止する法案を可決しました。北海道の自治体や漁業関係者は、危機感を強めています。ロシア水域の流し網漁の水揚げ高は30億円。道内でとれるサケ・マス類の半分近くを占め、加工なども含めると影響は250億円に上ります。
「とてつもないダメージ。地域にとっても大きな課題」(釧路市 蝦名大也市長)
「東北や北陸でもサケ・マスをしている。(影響は)もっと大きな数字になる」(根室市 長谷川俊輔市長)
一方、関係者によりますと、今年の漁については交渉が大詰めを迎えていて、早ければ今週中にも妥結する見通しです。ただ、すでに漁の最盛期に差しかかっていて、今年の水揚げ高が減るのは確実です。