竹内結子“怖すぎるホラー”で橋本愛と初共演!中村義洋監督とは5度目のタッグ

女優の竹内結子が、小野不由美氏の山本周五郎賞受賞作を、中村義洋監督のメガホンで映画化する「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」に主演し、若手実力派・橋本愛と初共演を果たしていることがわかった。

 第26回山本周五郎賞に輝いた原作「残穢」(新潮社刊)は、小野氏が「一生で一度しか使えないアイデア」を用いて本格ホラーに挑んだ渾身の長編小説で、読者から「あまりにも怖くて最後まで読めない」と話題になった意欲作だ。そんな原作の映画化に挑む中村監督は、公開中の「予告犯」をはじめ「白ゆき姫殺人事件」(井上真央主演)、「ゴールデンスランバー」(堺雅人主演)など映像化困難といわれた作品の実写映画化の成功に導いたヒットメーカーだが、そのルーツにあるのは大ヒットしたOVA作品「ほんとにあった! 呪いのビデオ」「絶対恐怖 Booth ブース」の恐怖演出にある。

 今作は、小野作品として初の実写映画化。小野氏は、「『映画化したいですね』と編集さんに言われたとき、『中村監督ならねー』と夢物語で応じたら、なんと実現してしまいました。それも嬉しいけど、中村監督が久々にホラーに戻って来られたのがさらに嬉しい。幸せです」とコメントを寄せている。一方の中村監督は、「昔は直球で『怖がらせる』ということに照れがあったのかもしれません。でも、とても背後を気にせずには読めない小野さんの原作を受けて、今回は真っ向勝負、全力でお客さんを怖がらせようと思いました」と話している。

 主演を務める竹内は、「チーム・バチスタの栄光」(2008)を皮切りに、今作で5度目のタッグ。今作では、原作者・小野氏を彷彿(ほうふつ)とさせるミステリー小説家の主人公「私」に扮する。橋本演じる女子大生の読者・久保さんから届いた「いま住んでいる部屋で、奇妙な音がする」という手紙に興味を持ち、ふたりで調査を開始するという役どころだ。

 5月7日に撮影を終えた中村監督は、「脚本を、超絶怖がりの竹内結子さんが、読み始めては挫折するというのを数週間繰り返したこと、そしてそんな結子さんと橋本愛ちゃんの美し過ぎる2ショットをモニターで見て、すでにこの映画の成功を確信しています。こんな美しい2人があんな目に遭うなんて……、お楽しみに!」と語り、手ごたえのほどをうかがわせている。

 映画は、自分が住んでいる場所に過去、どんな人が住み、どんな事件が起こったのかを題材にしており、調べ始めた2人は過去の住人たちが自殺、心中、殺人など数々の事件を引き起こしていたことを突き止める。久保さんの部屋で聞こえた音の正体は何なのか。事件は、部屋ではなく土地そのものに原因があるのか。さらに調べを進めていくと驚がくの真実が判明し、すべての事件をつなぐ“残された「穢れ」”の正体が明らかになる。

 「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」は、2016年1月30日から全国で公開。