大阪・住之江のポリ袋遺体 死体遺棄容疑で長男逮捕「金銭問題があった」

大阪市住之江区南港東の道路脇の植え込みでポリ袋に入った男性の遺体が見つかった事件で、大阪府警住之江署捜査本部は30日、死体遺棄容疑で、大阪市福島区吉野、派遣社員、川北博史容疑者(45)を逮捕した。容疑を認め、「金銭問題があり、袋に入れたおやじの遺体を捨てた」などと供述しているという。

 捜査本部によると、男性は川北容疑者の実父で、同市西淀川区大和田、無職、公(ただし)さん=当時(73)。

 逮捕容疑は6月13日午後0時半〜15日午前7時15分ごろ、公さんの遺体を段ボールで覆うなどして、現場の植え込みに遺棄したとしている。

 川北容疑者は「14日朝、レンタカーで遺体を運び、台車を使って草むらに遺棄した」などと供述。現場付近の防犯カメラに写っていたレンタカーの捜査などから、14日に車を借りていた川北容疑者が浮上したという。

 公さんの遺体が入ったポリ袋は15日午前7時15分ごろ、近くの会社従業員が発見。遺体はひざを曲げた状態で、目立った外傷はなかった。しかし傷みが激しく、司法解剖でも死因は特定できなかった。