韓国の百済歴史地区、世界遺産登録…日本も支持

国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は4日、韓国政府が推薦した「百済歴史地区」の世界文化遺産への登録を、日本を含む21委員国の全会一致で決定した。

 「百済歴史地区」は、韓国中西部の3地区にある百済王朝の8資産で構成する。6月の日韓外相会談は、日本の「明治日本の産業革命遺産」とともに両国が登録に協力することで一致していた。

 審議で日本代表団は、韓国による「考古学的な調査と現場保存の取り組み」などを評価し、登録に「全面的な支持」を表明した。ほかの委員国も相次いで登録を支持し、約20分間で登録が決まった。

 「百済歴史地区」は当初、日本が推薦した「明治日本の産業革命遺産」の後に審議される予定だったが、「明治日本」の審議日程が先延ばしにされたため、先に登録が決まった。