上半期の輸入車販売、ベンツが16年ぶり首位 高級車人気でVW抜く

日本自動車輸入組合が6日発表した今年上半期(1〜6月)のブランド別国内販売台数で、メルセデス・ベンツが前年同期比19・1%増の3万2680台となり、上半期としては16年ぶりにフォルクスワーゲン(VW)を抜いて首位になった。VWは16・5%減の2万9666台で、約3千台差をつけられた。

 ベンツは主力モデル「Cクラス」の新型車に加え、株高などを背景に1千万円以上の「Sクラス」など高級車の販売も伸びた。

 比較的手ごろな小型車「Aクラス」などのラインアップを強化し、経済性が高いディーゼルエンジン車の投入を進めたことも台数を押し上げた。

 VWは主力モデル「ゴルフ」の全面改良から時間が経ったことに加え、昨年の消費税増税以降、日本車と競合する400万円以下のモデルが苦戦したことも響いたもようだ。

 6月単月の販売台数はベンツが前年同月比52・1%増の6346台、VWが2・2%増の5433台。VWは下期以降、新型セダンなどの投入で巻き返しを目指す。