音更女性殺害「人殺してみたかった」容疑の19歳供述

北海道音更(おとふけ)町のアパートで火災の焼け跡から首や胸に複数の刺し傷がある女性の遺体が見つかった事件で、同じアパートに住み殺人容疑で逮捕された会社員の少年(19)が「人を殺してみたかった。誰でもよかった」という趣旨の供述をしていることが4日、捜査関係者への取材で分かった。ただ、少年の供述には意味が不明な点もあり、道警は動機や刑事責任能力の有無などについて慎重に調べる。

 逮捕容疑は、2日午後7時ごろから3日午前9時半の間、美容師の金野恵里香さん(31)の首などを刃物で刺して殺害したとしている。少年は「自分がやった」と容疑を認め、自室からは血が付いた刃物が見つかった。道警は少年が金野さんを殺害後、布団などに火を付けた可能性もあるとみて現住建造物等放火の疑いでも捜査している。

 捜査関係者によると、金野さんと少年はアパートの別の部屋でそれぞれ1人暮らしをしていた。2人に交友関係はなく、室内が荒らされた様子もなかった。金野さんからストーカー被害などの相談も受けていなかったという。道警は4日午前10時から現場検証を行い、遺体を司法解剖して死因などを調べる。