東洋ゴム、追加損失100億円計上へ

東洋ゴム工業の免震ゴムの性能偽装問題で、同社が、製品の交換費用などとして、2015年6月中間決算に100億円程度の追加損失を計上する方向となった。

 同社は5月に発表した1〜3月期決算で140億円を損失計上していたが、建物の所有者への補償や代替品の生産費用が膨らむ見通しとなった。近く、業績予想を下方修正する。最終的な費用は500億円規模に膨らむ可能性もある。

 東洋ゴムは、問題の免震ゴムが使われている全国154棟のすべてを交換するとしている。5月時点では、交換作業だけで少なくとも140億円かかると見込んでいた。