通販のニッセン業績不振、120人早期退職募る

通販大手のニッセンホールディングス(HD)は17日、同社と傘下の通販事業会社ニッセンの全社員の17%に当たる計120人の早期退職を募ると発表した。

 2014年12月期決算で、2期連続の税引き後赤字となるなど業績不振に陥っているためだ。全従業員を対象に、9月下旬から10月上旬に募集する。退職予定日は10月末。人件費の削減効果は年間約9億円と見込んでいる。

 このほか、不採算が続いている独自ブランドのベッドなど大型家具を扱う事業から撤退し、関連の配送センターを売却するなどの経営合理化策も発表した。

 15年12月期連結決算で、希望退職に関する費用(約8億円)など経営合理化に伴う費用計約57億円を特別損失として計上する。このため、15年12月期の税引き後利益は、2月時点の予想の54億円の赤字から119億円の赤字になるとしている。