上海株、大幅続落=8カ月ぶり大台割り込む

25日の中国・上海株式市場の株価は、中国経済の減速懸念を背景に大幅続落した。
 市場全体の値動きを示す上海総合指数は前日比244.94ポイント(7.6%)安の2964.97で取引を終了した。心理的な節目の3000の大台を割り込み、2014年12月下旬以来、約8カ月ぶりの安値を付けた。
 今年になってからの上げ幅はすべて帳消しとなった。今月20日から4営業日の下げ幅は約22%となり、急落に歯止めがかからない状況に陥っている。
 この日は6%超安で取引を開始。下げ幅を縮小する場面もあったが、午後になって一本調子で下落した。指数が3000を割り込むと、パニック売りが広がり、下げ幅は一時8%を超えた。
 市場では中国政府が株価支援策を取りやめたのではないかとの観測が流れ、売りに拍車をかけた。中国人民銀行(中央銀行)がこの日、金融不安回避のために行った資金供給にも市場の反応は薄かった。