東芝決算、赤字100億円前後か…週内にも発表

東芝は、不適切会計で確定が遅れていた2015年3月期連結決算について、週内にも発表する見通しとなった。

 関係者によると、15年3月期の税引き後利益の赤字額は100億円前後とみられる。新たに判明した事例による過去の利益の修正額は合計でも100億円にとどかない見込みだ。

 東芝は、発表予定だった8月31日の直前、新たに会計処理で約10件の不適切事例が見つかったため、9月7日を期限に有価証券報告書(有報)を提出するとしていた。

 室町正志会長兼社長は31日の記者会見で、7日までに有報を提出できない場合、「進退問題も含めて考えなければいけない」と述べた。これまで公表していた過去の利益の修正額については、「大きな差はない」との見通しを示していた。