サントリー、青島ビールと合弁事業を解消 中国景気の減速で

サントリーホールディングス(HD)が中国ビール2位の青島ビール(山東省)との合弁事業を解消する方針であることが16日までに分かった。中国景気の減速や倹約令などの影響でビール市場が伸び悩んでいるため。中国では好調な洋酒事業に経営資源を集中させる。

サントリーは1981年にビール輸出で中国市場に進出し、2012年に青島ビールと合弁契約を締結。13年から合弁会社の事業を始め、「三得利(サントリー)」と「青島ビール」の両ブランドを手がけている。

来年にも合弁の生産会社と販売会社の保有株(いずれも全株式の50%)を青島ビールに売却する。売却額は今後詰めるが100億〜200億円になる見通し。

青島は合弁事業の解消後もサントリーからライセンス供与を受け、三得利ブランドの生産・販売を続ける。