人民元、IMFが国際通貨に採用か…ロイター

ロイター通信は25日、国際通貨基金(IMF)が国際通貨の一種である特別引き出し権(SDR)の構成通貨に、中国の通貨・人民元を採用する方向で調整していると報じた。

 事務レベルの報告書は採用に前向きな結論を示しているという。11月中に開く理事会で、人民元を組み入れるかどうか最終判断する。

 ロイター通信によると、関係者が採用するかどうかの評価について「技術的に順調で、明確な政治的な障害はない。理事会の判断に委ねられる」と述べたという。

 中国は人民元の国際化を目指し、SDRへの採用を求めており、透明性の向上や運用面での改革を強調している。今年は原則5年に1度、IMFがSDRの構成通貨を見直す年で、欧州勢には支持する国が多いが、日米は比較的慎重な見解を示してきた。

 IMFの広報は読売新聞に対し、「まだ報告書は完成していない」としている。