覚醒剤容疑 幼い子5人と取引現場「警察に怪しまれない」

覚醒剤を所持したとして逮捕・起訴された大阪府内のアルバイトの男(45)が、自身の幼い子ども5人を連れて覚醒剤の取引現場を訪れていたことが捜査関係者への取材で分かった。近畿厚生局麻薬取締部神戸分室は29日、この男を覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で神戸地検に追送検した。

 送検容疑は8月22日深夜、大阪市生野区の路上で、密売人から覚醒剤約1グラムを2万円で購入したとしている。

 捜査関係者によると、男には10歳未満の息子と娘が計5人おり、全員を乗用車に乗せて取引現場に現れることもあった。調べに対し「子連れだと警察に怪しまれないから」と供述したという。同分室は職務質問を逃れるために子どもを利用していたとみている。

 同分室が8月に密売人を逮捕して男が浮かび、10月4日に覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕していた。