虐待容疑 16歳長女が重傷 父母を逮捕 大阪府警

施錠した自宅の洋間に長女(16)を12日間監禁し、暴行を加えて重傷を負わせたとして、大阪府警は4日、いずれも無職で父親の杉本智則(43)と母親の結加(37)の両容疑者=大阪府高石市高師浜1=を傷害や監禁の疑いで逮捕した。2人は容疑を一部否認しているという。

 長女は「過去にも父親から暴力をふるわれた」と説明しており、府警は日常的に虐待されていた疑いもあるとみている。

 智則容疑者の逮捕容疑は10月中旬、自宅などでアルバイトの長女の顔や腕を金属棒などで複数回、殴打。同月25日まで、鍵を掛けた6畳間に長女を監禁したとしている。食事は1日1回与え、風呂やトイレの際は部屋から出していたという。

 捜査1課によると、長女は生活態度を巡って智則容疑者ともめていた。いったん佐賀県の祖母宅に身を寄せたが、連れ戻され、智則容疑者らに監禁されたという。