マグロ漁、初の自粛要請=太平洋北部で上限超過―水産庁

水産庁は13日、資源が減少している太平洋クロマグロの漁獲量が上限値を上回ったとして、太平洋北部ブロックの北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城の1道5県に対し、初の操業自粛要請を出した。


同ブロックの漁獲量は10月末現在417トンに達し、上限の346トンを超過した。


水産庁はクロマグロの資源管理のため、今年から全国を6ブロックに分け、沿岸漁業による小型魚(30キロ未満)の漁獲に上限値を設定。漁獲量に応じて「注意報」「警報」などで警告するシステムを導入した。操業自粛要請は最後通告に当たるが、強制力はない。


国際約束では、今年の日本のクロマグロ漁獲枠は計4007トンで、これを超過すると翌年の漁獲枠から差し引かれる。