「下町ロケット」だけじゃない 秋ドラマ、満足度は“豊作”

秋ドラマで視聴率が好調なのは、阿部寛主演のTBS「下町ロケット」。15日放送の第5話は平均視聴率20・2%と、プライムタイム(19時〜23時)のドラマで2015年度最高の数字を記録。他の追随を許していない。しかし、視聴率が低いからといって、視聴者がそのドラマに満足していないかといえば、そうでもない。視聴した人にしか分からない満足度という点では、この秋のドラマは“豊作”ともいえる。

データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(調査対象3000人)によると、秋の民放ドラマ満足度平均(20時から23時15分スタートのドラマ・11月15日放送分までで集計)は3・82(5段階評価)と高満足度の基準3・7を超える数値。1月期の平均が3・71、4月期3・70、7月期3・68なので、秋ドラマがいかに飛び抜けているか分かるだろう。

 視聴率も高い「下町ロケット」の4・17を筆頭に、綾野剛主演のTBS「コウノドリ」4・07、西島秀俊主演のフジテレビ「無痛〜診える眼〜」3・94、テレビ東京「釣りバカ日誌 〜新入社員 浜崎伝助〜」、フジテレビ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女(フジテレビ)」3・90と、いずれも高数値を記録している。このほか、初回満足度3・4台と低かった石原さとみ主演のフジテレビ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」、錦戸亮主演のテレビ朝日「サムライせんせい」も話が進むにつれて満足度が上昇、いずれも直近回では3・8以上の満足度を記録している。

 今期は「下町ロケット」「コウノドリ」といった感動を呼ぶドラマチックな作品以外にも「無痛」「サイレーン」などの一度見てしまうと見逃せなくなるサスペンス、ラブコメ(「偽装の夫婦」「5→9」)、ホームドラマ(「遺産争族」)など、ジャンルが多岐にわたっていることも、視聴者を飽きさせず全体の満足度を押し上げている要因だろう。

 各ドラマとも、これから中盤から終盤へと差し掛かる。一番難しい着地をどう決めるか、視聴者が敏感に反応し、数字はまた大きく変わってくるだろう。