小4変死、事故と判断=第三者介入、自殺動機なし―警視庁

東京都日野市の雑木林で10月、首をつって死亡しているのが見つかった小学4年の男児(10)=同市=について、警視庁が事故死の可能性が高いと判断したことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

第三者の介入を疑わせる痕跡や、男児に自殺する動機が確認されなかったことから結論付けた。同日までに、男児の両親にも説明した。

警視庁日野署によると、男児は10月26日午後8時ごろ、木の根元にひもを巻き付け、首をつった状態で死亡しているのが発見された。あおむけで寝そべったような姿勢で倒れており、両手と両足は縛ってあった。

捜査関係者によると、現場は男児が友人らとよく遊んでいた場所で、当日は1人で行ったとみられる。軟らかい土で覆われた急斜面だったが、周辺に男児以外の足跡や、無理やりに引きずられたような跡もなかった。

縛ってあったひもから第三者のDNA型や指紋は検出されなかった。両手の結び目は後ろで緩く束ねられており、自分でも縛れるような状態だったという。遺体は首以外に傷はなく、抵抗した痕もなかった。

同署などは親族や学校関係者、友人らにも事情を聴いたが、学校生活などで男児が悩んでいた様子は確認されなかったという。周辺状況から男児が遊んでいてバランスを崩し、下方に落ちてしまった事故の可能性が高いと判断された。