野党再編 維新、将来的な解党で合意 分裂騒動収束へ

維新の党の松野頼久代表と、維新の解党を求めていた大阪系の馬場伸幸衆院議員が8日午後、国会内で会談し、維新の解党に合意する文書に署名した。文書では解党の期限を明記しなかったが、来年夏の参院選前を念頭に置いている。松野氏側が目指す野党再編が実現した後は、松野氏側が「維新」の党名を使わないことや、政党交付金は必要経費を除いた残額を国庫に返納する方針も確認した。

 維新は党創設者の橋下徹大阪市長が松野氏側との路線対立で8月に離党。橋下氏に近い馬場氏らが10月に維新の「臨時党大会」を開いて馬場氏が「維新の党代表」に就任し、維新の解党を議決していた。松野氏側は反発し、大阪系が管理する党員名簿や通帳の返還を求めて提訴していたが、今回の合意で分裂騒動が収束する方向になりそうだ。

 松野氏側は7日に民主党と統一会派結成で合意。来年夏の参院選に向け新党結成を目指す。大阪系は11月に新党「おおさか維新の会」を設立している。