ノース・フェイス創業者が事故死、チリでカヤック転覆

米国のアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス(The North Face)」の共同創業者ダグラス・トンプキンス(Douglas Tompkins)氏が、チリ南部のパタゴニア(Patagonia)地方でカヤック事故により死亡した。72歳。救命に当たった医師が明らかにした。

医師が地元ラジオ局に語ったところによると、トンプキンス氏はカレーラ(Carrera)湖でカヤックが転覆し、氷点に近い温度の水の中に転落。その後、「重度の低体温症」で亡くなった。

 当時、トンプキンス氏はほかの米国人4人とメキシコ人1人とカヤックを楽しんでいた。だが強風によって波が立ち、全員が水中に投げ出された。

 チリ海軍の船がグループを救助し、トンプキンス氏は民間のヘリコプターによってコイハイケ(Coyhaique)の病院に搬送されたが、医師らの努力のかいなく死亡した。