竹中土木、1億2000万円裏金捻出で制裁課税

土木建設の竹中土木(東京都江東区)が2013年12月期までの2年間に、架空外注費を計上するなどして計約1億2000万円の裏金を捻出したことが、関係者の話でわかった。

 東京国税局の税務調査に具体的な使途を明かさず、制裁課税されたという。

 関係者によると、同社大阪本店は、複数の工事で取引先などに支払った外注費をバックさせて裏金を捻出。使途先は判明していないものの、工事を円滑に進めるための地元対策費に充てたとみられる。

 裏金のほかにも、売り上げの計上時期を意図的に調整するなど約6000万円の所得隠しも指摘され、経理ミスも合わせた申告漏れの総額は約2億3000万円。使途秘匿金の制裁課税と、重加算税なども含めた法人税の追徴税額は約8000万円に上るという。

 同社は竹中工務店(大阪市)の100%子会社。読売新聞の取材に対し、「国税当局と一部見解の相違はあったが、修正申告し納税を行った」としている。