購読料詐欺 58歳男を逮捕 警視庁

新聞販売店のスタッフを装い、うその契約を持ち掛けて現金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は27日、住所不定、無職、宮田信一容疑者(58)を詐欺容疑で逮捕したと発表した。容疑を認め、「20年近くの間に2000件くらいやった」と供述しているという。

 逮捕容疑は昨年2月下旬、東京都江東区の集合住宅で看護師の女性(45)に「購読している新聞を契約更新して1年間取ってくれれば、スポーツ紙も1カ月1000円でいい」などと言い、購読料の前払い名目で現金1万2000円をだまし取ったとしている。

 同課によると、宮田容疑者は事件当時、新聞販売店とは無関係だったが、以前に複数の新聞のセールススタッフに登録していた時期があったという。

 警視庁は昨年5月に宮田容疑者の顔写真を公開し、指名手配していたが、台東区内の弁当屋で買い物をしているところを捜査員が発見した。