月刊「空手道」発刊の(株)福昌堂ほか1社が破産開始決定

(株)福昌堂(TSR企業コード:291994083、世田谷区北烏山3−8−15、設立昭和51年6月、資本金2500万円、中村文保社長)と、関連の(株)福昌堂印刷(TSR企業コード:296449342、世田谷区北烏山3−8−13、設立昭和45年7月、資本金1000万円、同社長)は1月20日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には梅木佳則弁護士(安西法律事務所、中央区銀座3−4−1、電話03−3563−3225)が選任された。

負債は福昌堂が債権者32名に対して約9000万円、福昌堂印刷が債権者9名に対して約7000万円、2社合計約1億6000万円。

福昌堂は格闘技の雑誌を発行する出版社。月刊「空手道」や月刊「フルコンタクトKARATE」の雑誌を主軸とし、空手関連の書籍・ビデオ・DVDを扱っていた。一定の読者層を掴んで平成8年4月期には売上高約5億5000万円をあげていたが、インターネットの普及などで販売部数が落ち込み、減収が続いていた。他社の書籍・DVDも取り揃えた自社WEBサイトでの直販を開始し、27年には発刊2誌を月刊「空手道&フルコンタクト」として統合したが、減収に歯止めがかからず、業績回復の見通しが立たないため、事業継続を断念した。

福昌堂印刷は福昌堂の印刷製本部門として展開していたが、同社に連鎖した。