清原容疑者は野球中継解説も“出入り禁止”だった「生放送では怖くて使えない」

清原和博容疑者(48)が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕され、球界に衝撃が走った。これまで何度も噂が流れたが、最近はテレビ番組にも出演しており、このタイミングで逮捕されたことに私は驚いた。

kiyohara201602030004清原容疑者は球界復帰の夢を描いていたようだが、テレビの野球中継解説も“出入り禁止”状態だった。

 2009年の第2回WBC。清原容疑者はTBSのスペシャルナビゲーターを務めたが、サンディエゴの解説を、現地入りしていたもののドタキャン。あるTBSのアナウンサーは「うちはあれ以来出入り禁止。もう解説では使わない。収録の番組ならともかく、生放送の野球中継では、来るか来ないかわからないような人は怖くて使えない」と明かした。

 実はこのときから、ドタキャンは薬物の影響ではないかとささやかれていた。

 ライオンズナイターの文化放送も2011年にイメージキャラクターとして解説を務めたものの、ドタキャンが何度かあり、慌てて西武ドーム近くに住む解説者を呼び寄せるなど、毎回ヒヤヒヤもので、他局も手を出せなかったようだ。

 西武も「OB1打席対決」や「トークショー」などで清原容疑者を起用していたものの、2013年が最後。鈴木球団本部長は「(週刊誌の薬物報道が)事実かどうかわからなかったが、球団の判断の中には、ややあったかなという感はある」と証言したように、古巣も距離を置いていた。

しかし最近はテレビにも登場し、復活への兆しをみせていたようにみえた。やはり「清原」の名前はインパクト絶大。私は球団関係者に「また清原さん呼びましょうよ」と頼み、今季の西武“復帰”を大いに期待していた矢先だった。

 1月の名球会イベントに出場した清原容疑者の背番号は西武時代の「3」。やはり西武に対する思い入れが一番強かったのだと思う。

 弱くても、ムチャクチャでもいいから、人気低迷のプロ野球に話題を呼ぶためにも「清原監督」を見てみたかったが、これで可能性は完全に消えてしまったことは、残念でならない。