札幌・母娘殺傷 逮捕の元夫「記憶がない」と容疑を否認

札幌市豊平区で23歳の女性とその母親が殺傷された事件で、3日間にわたり逃亡を続け、10日逮捕された女性の元夫が「記憶がない」などと、容疑を否認していることがわかりました。

 指名手配されていた白川秀一容疑者(30)は、10日に3日間にわたる逃亡の末、札幌から300キロ以上離れた北海道美幌町の山中で逮捕されました。

 「祖母の命日が2月14日で、その日に死のうと思っていると話していた」(第一発見者)

 白川容疑者は7日夜、札幌の住宅に上がりこみ、元妻の大内由布子さん(23)の頭などを殴って殺害しようとした疑いが持たれています。一緒にいた母親の真弓さん(52)は頭を激しく殴られ死亡しました。白川容疑者は「話をしようと思って家に行った。家の中に入ってからの記憶はほとんどない」と容疑を否認しています。

 逮捕から一夜明け、札幌市内の斎場では母親の真弓さんの告別式が営まれ、参列者が突然の死を悼みました。警察は今後、真弓さんへの殺人容疑でも調べを進める方針です。