広末涼子が田村正和を“誘惑” 銀座のクラブで役作り

俳優の田村正和が主演するテレビ朝日系松本清張二夜連続ドラマスペシャル第一夜『地方紙を買う女〜作家・杉本隆治の推理』(12日 後9:00)で、田村扮する小説家を“アフター”に誘うホステスを演じる広末涼子の劇中写真が公開された。

過去に9回も映像化されてきた松本清張の短編小説の傑作を小説家・杉本隆治の視点に変えてドラマ化した本作。地方紙で連載を持つ小説家が、他殺の可能性が疑われる心中事件と、自分の小説が「面白いから」という理由で購読依頼をしてきた謎の女性との関係性を疑うことから始まるミステリー。

 広末が演じる謎の女性・芳子は、銀座のクラブでホステスをしており、杉本は真相を探りに店にやってくる。次第に追い詰められていく芳子は、「先生、アフターよ。芳ベェ(芳子)をめちゃめちゃにして」と杉本の手をとったり、ダンスをしながら「芳ベェを抱くと(小説が)書けるわよ」と耳元で囁くなど、杉本を“誘惑”して、追及から逃れようとする。

 劇中では肩をあらわにした艶やかなドレス姿でホステス役を熱演した広末。撮影前に「実際にクラブに行ったことがなかったので、社会勉強も兼ねてクラブにも行かせていただきました」と“現地調査”を敢行し「お店でママさんにお話を聞いたり、お仕事を拝見させていただいて、その空気も肌で感じることができました。今までドラマなどでしか、クラブの世界は見たことがなかったので、実際とは違う部分があったらイヤだなと思い勉強させていただいた」と役作り。「今回のシーンの中でも生かされていたら、と思います」と話していた。

 銀座のクラブでの“誘惑”シーンについて、田村は「杉本は簡単に誘惑に乗るような男ではないし、芳子の誘惑も杉本の追及をかわすための行動だから」とクールに解釈。一方の広末は「芳子は寂しい人間なので、誘惑には策略だけではなく、人とかかわりたい、気に入られたいという気持ちもあるんだろうと思いました」と芳子の心情を代弁し、二人の間にある微妙な“心のズレ”を見どころに挙げていた。