東芝、白物家電売却へ=中国・美的と最終調整

経営再建中の東芝が、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電事業の売却について、中国の家電大手「美的集団」と最終調整に入ったことが15日、分かった。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業に買収されるシャープに続き、日本の家電業界をリードしてきた東芝の白物家電が、外資の傘下に入る。

美的集団は「Midea(ミデア)」ブランドで家電を販売しており、2014年の売上高は約2兆6000億円。東芝は大半の家電事業を売却する方針で、従業員やブランド、販売網などの取り扱いを今後詰める。

東芝の白物を含めた家電事業は、16年3月期まで5期連続の赤字となる見通し。同社は不正会計の温床となった不採算事業の構造改革を進めており、家電事業全体で6800人の人員削減を既に決定している。