清原被告44日ぶりシャバ姿 顔さらさず松戸の病院へ

覚せい剤取締法違反(所持、使用)罪で起訴された元プロ野球選手清原和博被告(48)が17日、逮捕から44日ぶりに警視庁本部から保釈された。東京地裁が同日、保釈を許可し、清原被告は保釈保証金500万円を現金で即日納付した。清原被告は警視庁のある霞が関から千葉県松戸市の病院に直行。その間、約1時間半近くにわたり、報道陣のオートバイ、ヘリなどによる大追跡劇が展開された。清原被告はこの日「皆さまを裏切ってしまったことを深く後悔している」などとするコメントを発表した。

 清原被告を乗せた銀色のワゴン車は午後6時50分ごろ、警視庁本部を出た。運転席と後部座席の間にカーテンがひかれ、清原被告の姿はうかがえなかった。

 300人以上の報道陣が待ち受ける警視庁前ではこの直前、警察車両数台が車道に斜めに停車し、清原被告を乗せたワゴン車の妨げとなる交通を物理的に遮断。ワゴン車はフラッシュの明滅の中、新橋方向へ向かった。待ち受けていたバイクや車十数台が後を追い、暗くなった空からは、ライトをつけたヘリが4機、追跡を始めた。

 2月2日、港区内の自宅で覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕されてから44日。3月15日に同法違反(使用)の罪で起訴され、16日に保釈申請。通常は中1日程度で保釈されるところ、比較的早いとされる申請翌日の保釈となった。保釈金は500万円。車は17日夜、松戸市内の病院に入った。

 起訴状では2月1日ごろ、東京都港区のホテル客室で覚せい剤を使用、同2日に港区内の自宅マンションで覚せい剤約0・2グラムを所持したとしている。清原被告の初公判は5月17日、東京地裁で行われる。