食卓塩、24年ぶり値上げへ 包装材の高騰などで3割増

家庭向けの「食卓塩」と「クッキングソルト」の価格が、4月1日の出荷分から約3割引き上げられる。値上げは1992年以来、24年ぶり。メキシコから原料として輸入している塩の調達費や商品の包装材の価格が上がっているためだ。

販売する公益財団法人の塩事業センターによると、赤いキャップで知られる食卓塩100グラム入りは、希望小売価格にあたる標準販売価格が税込み73円から98円に、クッキングソルト800グラム入りは146円から198円になる。一方、食卓塩300グラム入りの価格は据え置く。

 同センターは、家庭などで使う塩の販売で、国内シェアの約3割を占める。「製造コストの上昇を、自助努力のみで吸収することが困難な状況となった」としている。92年当時は、日本たばこ産業(JT)として販売していた。