燃費データ改ざん問題、日産ゴーン社長「全容解明待ちたい」

三菱自動車が燃費データを不正に改ざんしていた問題で、車の供給を受けていた日産自動車のカルロス・ゴーン社長は「全容が解明されるのを待ちたい」と述べました。

 「我々は不正があった車を三菱自動車から買っていたので巻き込まれているが、ビジネスパーソンとして判断できるよう全容が解明されるのを待ちたい」(日産自動車 カルロス・ゴーン社長)

 日産自動車のゴーン社長は中国・北京で行われている国際モーターショーの場でこのように述べ、三菱自動車による不正の実態が明らかになるまでは、当面、静観する考えを示しました。

 一方で、日産の別の幹部は、「三菱に責任をとって頂くのが第一だ」として、三菱側に対し、購入者への補償などを求める考えを示しました。

 三菱自動車による燃費データの改ざんをめぐっては、三菱が生産する2車種と日産向けに供給している2車種の合わせて、4車種62万5000台で不正が行われていました。

 三菱は、27日までに、不正が行われた経緯などを国土交通省に報告することにしています。