日産、中国で新型EVを投入へ 現行車種より低価格で

日産自動車が中国市場に低価格の電気自動車(EV)の投入を検討していることが20日、分かった。提携先の中国自動車大手、東風汽車集団と共同開発し、年内にも発売する。中国は大気汚染の改善などを目的にEV普及を進めており、低価格車で幅広い需要を取り込みたい考えだ。

 両社の合弁会社は平成26年にEV「リーフ」を改良した「ヴェヌーシア e30」を発売。価格24万2800元(約385万円)だが、新型EVでは現地調達の拡大などで2割程度抑える見込み。

 大気汚染が深刻な中国は、国や地方政府が補助金を支給してEV普及を後押し。北京など主要都市のナンバープレート発行数規制からも対象外で、ガソリン車からEVへの移行が急速に進む可能性がある。

 中国政府はEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などを「新エネルギー車」として32年に累計500万台販売する目標を掲げている。