中居焦燥…木村と香取の溝埋められず“命懸け”存続へ飲みに誘うも

SMAPの年内解散が発表された14日、中居正広(43)がTBSのリオ五輪中継番組にメインキャスターとして出演した。発表後初仕事の場で約9時間にわたって生出演。避けることができなかった最悪の結果に大きなショックを受け、まだ心の整理がついていない状態。いつも通りの笑顔で振る舞ったが精神的には憔悴(しょうすい)しきっている。

中居は午後7時から、東京・赤坂にあるTBSのスタジオで番組に生出演。テーマ曲に使われているSMAPの「ありがとう」が流れる中、笑顔で「こんばんは。朝4時まで9時間お付き合いください」とあいさつ。グループの解散に触れないまま番組を進めた。

 何事もなかったかのように振る舞ったが、番組関係者によると、スタジオに入る際は険しい表情を浮かべていたという。知人の一人は「解散発表したばかりで、解散決定からもまだ3日。心の整理がついているはずがない」と説明。「リーダーとしてグループを存続させることができなかった悔しさと苦しさでいっぱい」と胸中を代弁する。

 分裂騒動が明らかになった1月。心配する周囲にメールで「命を懸けてSMAPを守る」と決意を表明した。解散だけは避けたい事態だった。

 特に気を掛けたのが、退社した元マネジャーの女性を母親のように慕い、木村拓哉(43)との溝が深くなっていた香取慎吾(39)。3月に5人で出演したNHK「震災から5年“明日へ”コンサート」の放送後、香取と草なぎ剛(42)を誘って飲みに行った。5月には香取と熊本地震の被災地を訪問。炊き出しを行うなど、一緒の時間を過ごすことで相談相手になろうとした。ジャニーズ事務所を辞めようとした時は、とどまるよう説得もした。

 しかし、事態が急転した今月10日。香取、草なぎ、稲垣吾郎(42)とともにジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)に面会。自分たちの意見を言うために集まった場で、香取が「休むなら解散したい」と希望した。解散の話が出るとは思ってもいなかった中居は、絶句するほど戸惑ったという。何とか翻意させようとしたが、草なぎと稲垣が香取に同意。押し切られる形で解散が決まった。

 結局は相談もされないまま解散を突きつけられ、のむしかなかった。香取と話し合いは持ったものの、木村と香取の間にできた深い溝を埋める行動に出なかったことに、リーダーとしてじくじたる思いもある。同局関係者は「スタジオでは時折、考え込んでいるようなしぐさも見られた。心身ともに疲れ切っているようだった」と話している。

 電撃的に決まり、明らかになった解散劇。気持ちを切り替えるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

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