ニトリ、高島屋に続き東武にも…都市部で攻勢

家具製造販売大手ニトリホールディングスは2017年春をめどに、東京・池袋の東武百貨店池袋店に出店する。

 ニトリは今月9日、横浜市の高島屋港南台店に新店を開いたほか、12月にはJR新宿駅南口の「タカシマヤタイムズスクエア」南館にも入居する。百貨店への出店を加速させ、都市部で新たな顧客層を開拓する。

 東武百貨店池袋店では、生活雑貨などを扱う6階フロアを改装し、新たにニトリが店舗を構える。ソファやテーブル、カーテンなどを組み合わせた「提案型」の販売に力を入れる。

 ニトリは、価格を抑えて機能性を高めた家具や雑貨の販売が好調で、16年2月期まで29期連続で増収増益と成長を続けている。ただ、これまでは車での来店を想定した郊外店が中心で、都市部の店舗が手薄だった。個人消費の低迷で販売不振が続く百貨店には出店余地があるとみており、今後も店舗展開を拡大させる方針だ。