バスタ新宿、コンビニ出店が頓挫 トイレ掃除が原因?

東京・新宿周辺の高速バスとタクシー乗り場を集約した国内最大のバスターミナル「バスタ新宿」で、コンビニエンスストアの出店計画が頓挫した。トイレの掃除の分担などを巡り、管理する国土交通省と業者が折り合えなかったという。長旅の拠点に、売店の無い状況がしばらく続く。

 4月に開業したバスタには1日最大1600便のバスが発着し、4万人が利用する。JR新宿駅に直結する4階建て施設(広さ約1万4700平方メートル)だが、おにぎりやサンドイッチなど軽食を販売する店は無く、利用者からは不満の声が上がっていた。

 そこで国交省は待合室の一部(123平方メートル)にコンビニを設置しようと8月に入札を実施。ポプラ(広島市)が年間「賃料」約450万円で落札、9月上旬に出店するはずだった。

 ところが、公共施設への出店のため、ポプラは国交省側からの条件に待合室のトイレ掃除があると考えていたが、今後増設されるトイレの掃除も任される可能性が出てきた。コスト増が懸念されたことから、9月1日に辞退した。

 ポプラの担当者は「示された条件があいまいで、一つひとつ認識の差を詰めると時間がかかり、出店を見送らざるを得なかった」。国交省の担当者は「清掃の話はしたが、トイレ掃除の話はしていない。(ポプラが)自社都合で辞退され残念」と話す。国交省は改めて業者を募集するため、10月7日に入札を行い、11月上旬のオープンを目指す。