ポンドが対ドルで1985年来の安値、「ハードな」EU離脱を懸念

4日の外国為替市場で英ポンドがドルに対し約30年ぶり安値をつけた。英国が欧州連合(EU)単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット(ハードな離脱)」に向かっているとの懸念が強まった。

ポンドは離脱を選んだ6月下旬の国民投票後の安値を更新。対ユーロでも3年ぶり安値を付けた。メイ英首相が週末に、離脱のプロセスを2017年1−3月(第1四半期)中に開始すると表明して以来、主要16通貨全てに対して下落している。交渉において金融サービス業界の保護を優先課題としない考えだと伝えられたことも不安を高めた。

ラボバンク・インターナショナルのシニア為替ストラテジスト、ジェーン・フォリー氏は「離脱のプロセスが始まりつつあり、『ハードブレグジット』になるかもしれないという現実を市場が認識した」とし、金融セクターを例外視しない政府姿勢は英国の成長と投資、雇用への懸念を深めると付け加えた。

ロンドン時間午前10時30分現在、ポンドは0.7%安の1ポンド=1.2747ドル。一時は1985年以来の安値となる1.2740ドルを付けた。対ユーロは0.4%安の1ユーロ=87.62ペンス。一時は2013年8月以来の安値まで下落した。