博多陥没「仕事できず困惑」交通規制、避難勧告続く

福岡市のJR博多駅前の市道で発生した道路陥没事故で、現場周辺では一夜明けた9日も交通規制や避難勧告が一部で継続し、通勤の足や企業活動などに影響が出た。ライフライン機能の早期復旧に向けて福岡市は関係会社と協議した。

現場の市道は博多駅と繁華街の天神地区を結ぶ主要道路の一つだが、9日も陥没現場周辺は通行止めとなったほか、近くの3棟の建物に対する避難勧告は継続した。現場周辺では迂回(うかい)して通勤する会社員らの姿が見られた。

 教育関連会社に勤める福岡市西区の徳重稔さん(57)は8日は事故の影響で自宅待機に切り替わったといい、9日朝は「会社のインターネットや電話が使えるか心配」と足早に職場に向かった。

 同市博多区の会社員、山崎良介さん(29)は「(復旧工事が完了していないのは)不安がないと言えばうそになるが、仕事がたまっている」とため息を漏らしながら出社した。

 西日本鉄道によると、交通規制の影響で会社員らの利用が多いバス停「駅前三丁目」が使えなくなり、そこを通る2路線が迂回運行をしている。

 避難勧告が継続中のビルの中にあるレンタカー会社は、ビルの駐車場内のレンタカー約50台が取り出せない。同社の20代の男性社員は「お客さんには別の営業所を紹介している。これから繁忙期に入るのに困る。いつまで立ち入り規制が続くのか」と語った。

 陥没現場から約200メートルの距離にあるホテル日航福岡では、宿泊予定者から「営業しているか」などの問い合わせが十数件あり、キャンセルも数件あった。通常通り営業中だが、通信障害で電話がつながりづらい状態になっている。

 福岡市は9日朝、九州電力やNTT、西部ガスなどライフラインの関係機関と会議を開き、現場の水道やガスなどの復旧手順などについて話し合った。冒頭で高島宗一郎市長は「迅速な対応が必要で、最速で(復旧)させたい」と述べた。