明治安田が豪6位買収へ 3000億円規模、収益強化

明治安田生命保険がオーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の保険子会社「ワンパス」を買収する方向で最終調整に入ったことが11日、分かった。買収金額は30億〜40億豪ドル(約2400億〜3200億円)とみられる。明治安田生命は約6200億円を投じ、米中堅生保のスタンコープ・ファイナンシャル・グループを買収したばかり。成長する豪州市場への進出で収益力を高める。

 日銀のマイナス金利政策で、生保各社は運用難に見舞われている。明治安田は足元の収益環境が好調なうちに、豪州への進出機会を探っていた。ANZが半年以内に実施する入札に参加し、買収を目指す。

 ANZの生命保険事業は豪州6位の規模で銀行窓口での販売に強みを持つ。2015年の収入保険料は16億豪ドル(約1300億円)で、最終利益は1億4500万豪ドル(約120億円)に上る。豪州4大銀に数えられるANZはアジアでの拡大戦略を進めてきたが中国の景気減速の影響などにより業績が悪化していた。事業売却により、経営の立て直しを図るとみられる。

 豪州の生命保険市場は、14年で約4・5兆円と世界第10位の規模だが、保険加入率は低く、今後も高い成長が見込める。このため第一生命保険が11年に豪生保大手TALを完全子会社化したほか、今年10月には日本生命保険が豪銀大手の生保子会社MLCの買収を完了するなど、M&A(企業の合併・買収)が相次いでいた。