オバマ大統領、「露骨なナショナリズム」に警鐘 最後の外遊開始

バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は15日、訪問先のギリシャ・アテネ(Athens)で、「露骨なナショナリズム(国家主義)」に警戒するよう呼び掛けた。

オバマ氏は今週、任期中最後となる外遊として、ギリシャに続きドイツ、そして南米ペルーを訪問する予定。欧州訪問では、先週の米大統領選で欧米関係の重要性を軽視するような姿勢を示していたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が選出されたことに動揺する同盟諸国を安心させたい意向だ。

 アテネで記者会見したオバマ氏は、北大西洋条約機構(NATO)の同盟関係は米国の国益という観点から「極めて重要」だと述べるとともに、米国が歓迎するのは強力で団結した欧州だと強調した。

 今年は英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決めたことをはじめ、トランプ氏の予想外の勝利、また欧州での反移民運動の拡大など、ポピュリズム(大衆迎合主義)的な動きが相次ぎ、衝撃が広がっている。

 これを念頭にオバマ氏は、「『私たち』と『彼ら』という線引きに基づく、露骨なナショナリズムや民族主義、あるいは部族主義の台頭に対して警戒が必要になるだろう」と述べ、分断を生む感情に流されないよう警鐘を鳴らした。