GU「ユニクロ超えたい」柚木社長、10年後店舗5倍に

ファーストリテイリングが展開するカジュアル衣料品ブランド「GU(ジーユー)」の柚木治社長は18日、毎日新聞のインタビューに応じ、GUのブランド力を強化することで、10年後(2026年8月期)に店舗数(国内外計)を現在の5倍以上の2000店に増やすほか、「将来的には売上高でユニクロを超えたい」と意欲を見せた。

 GUは06年に主力ブランド「ユニクロ」より低価格なブランドとして1号店がオープンし、今年で10周年を迎えた。低価格だが流行を取り入れた衣料品が人気で、店舗数は国内341店、海外11店の計352店(9月末)に拡大。16年8月期の売上高は、前年同期比3割増の1878億円と好調だ。

 しかし、柚木社長は「GU商品の特徴は、いろんなスタイルに合う使い勝手の良さや、低価格だが高そうに見えるデザインなどだが、まだレベルが低い。このままでは売上高2000億円から3000億円規模のブランドで終わる」と、危機感を強調。「GUらしさを追求した商品作りを進めながら、新たな需要の創造にも取り組み、10年後には1兆円企業になり、将来的にはユニクロを超えたい」との考えを示した。

 出店計画については「世界的に低価格な衣料品市場はまだまだ成長する。10年後に国内と海外に1000店ずつの計2000店を出店したい」と表明。海外については「(未進出の)シンガポールやタイ、マレーシアは(GU商品が)確実に売れる」などと述べ、東南アジアへの出店を加速させる考えを示した。