干物店2人強殺で死刑=元従業員の64歳男―静岡地裁支部

静岡県伊東市で2012年、干物店の女性社長ら2人を殺害したとして、強盗殺人罪に問われた元従業員肥田公明被告(64)の裁判員裁判の判決が24日、静岡地裁沼津支部であり、斎藤千恵裁判長は求刑通り死刑を言い渡した。

肥田被告は逮捕時から一貫して関与を否認。事件と直接結び付く証拠がなく、公判では被告の着衣に付いた血痕などの間接証拠が争点だった。

 検察側は「血痕のDNA型は被害者のものと矛盾しない。奪われた現金と同額を事件翌日に被告が使っており、犯人と強く推認できる」と主張。弁護側は「店には行ったが、遺体を見て怖くなりすぐ立ち去った。DNA型は被害者と一致しない」などと反論していた。

 判決によると、肥田被告は12年12月18日、「八八ひもの」店内で社長の清水高子さん=当時(59)=ら2人の首を刃物で刺した上、業務用冷凍庫に閉じ込めて殺害し、現金約40万円を奪った。