大阪男児遺体 胃腸に食べ物なし 栄養失調で衰弱死か

乗用車内から大阪市東住吉区の鈴木琉聖(りゅうせい)ちゃん(1)とみられる男児の遺体が見つかった事件で、司法解剖の結果、男児の胃と腸から食べ物が確認されなかったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。男児は長時間にわたり食事を与えられずに衰弱死したとみられ、大阪府警は死体遺棄の疑いで逮捕した母親らから養育実態や死亡の経緯を詳しく聴いている。

 府警によると、琉聖ちゃんとみられる男児の遺体は22日、同市住吉区内の駐車場の車内に隠していたクーラーボックスの中から見つかった。男児は胸の筋肉が未発達で、腹部の脂肪もほとんどなく、死因は栄養失調による衰弱死とみられる。母親の鈴木玲奈(24)と内縁の夫で同居する大島祐太(22)の両容疑者は、最近まで子供を自宅に残したまま深夜まで飲み歩いていたことも分かっている。

 捜査関係者によると、両容疑者は今年2月から交際。鈴木容疑者は3月末に和歌山県みなべ町の実家から琉聖ちゃんと長女(3)を連れ出し、大阪市内で暮らし始めた。大島容疑者の実家や友人宅を転々とした後、6月から同市東住吉区に転居し、大島容疑者と生活するようになった。琉聖ちゃんは3月まで定期健診を受けて健康状態に問題はなかった。府警はみなべ町から大阪市内に移った頃から、琉聖ちゃんに対する育児放棄(ネグレクト)が始まったとみている。

 両容疑者は琉聖ちゃんについて、「4月に車内に放置し、戻ったら死んでいた」と供述。その状況について、鈴木容疑者が「買い物をしていた」と話し、大島容疑者は「ホテルに行っていた」と説明するなど両容疑者の供述は食い違っている。