橋桁落下、作業員2人重傷=兵庫

26日午前10時55分ごろ、兵庫県香美町香住区加鹿野を流れる矢田川に架かる旧大乗寺橋の撤去作業中、橋桁が河川敷に落下する事故があった。

 県警美方署や消防によると、橋の上で作業をしていた男性2人が背中や尻の骨を折る重傷とみられるが、意識はあるという。同署が事故原因を調べている。

 同署によると、橋桁を支えるための「ベント」と呼ばれる鉄製の仮支柱が倒れ、橋桁の片側が約8メートル落下。橋が大きく傾き、上にいた2人が転がり落ちた。現場では作業員3人が、橋を切断してクレーンで撤去する作業をしていた。

 傾いた橋は長さ約30メートル、幅約5メートル、重さ約130トン。昨年11月から使われておらず、今年9月から撤去作業が続けられていた。