JA全農抜本改革 先送り、小泉進次郎議員「負けて勝つ?」

自民党の小泉進次郎議員が目指した抜本的なJA全農の改革は先送りとなりました。小泉氏に対して厳しい指摘も出るなか、小泉氏は何を語ったのでしょうか。

 25日に了承された自民党の農協改革案。数値目標が入った事業見直しの1年ごとの報告を、JA全農自らが作ることなどが柱ですが、小泉進次郎氏が目指していた抜本的な改革は先送りとなりました。

 「改革と利害調整のはざまの中で、どうバランスをとるべきか正直苦しんだ」(自民党 小泉進次郎 農林部会長)

 疲れた表情で、「苦しんだ」と話した小泉氏。きっかけは、政府の規制改革推進会議が提言した改革案でした。「1年以内の組織縮小」などを求めるもので、改革が進まなければ、国が「第2全農」を設立するといった急進的な内容に、農林族議員やJA関係者が猛反発したのです。この改革案に理解を示していた小泉氏は、苦しい立場に追い込まれました。

 「今まで積み上げてきたものが、もしかしたら振り出しに戻るかもしれないと。そのギリギリのところまで、かなり紛糾したことは事実です」(自民党 小泉進次郎 農林部会長)

 小泉氏は、24日夜まで断続的に農林族議員やJA関係者と非公式な会合を開催。結局、改革に期限を設けることなどは見送られ、農林族議員のペースで改革案はとりまとめられたのです。

 小泉氏に対し、関係者は厳しい見方を示します。

 「最初は勢いあったが、最後は失速したね。ベテランの農林族議員がワーワー言っている中で、彼はひと言も発しなかったよ」(政府関係者)

 改革は失速したのか。小泉氏はこう答えます。

Q.改革が失速したという指摘もあるが?
 「全ての評価は受け止めます。今まで登ることのなかった山に踏み入れた。ひと言で振り返ると“負けて勝つ”かな」(自民党 小泉進次郎 農林部会長)

 JA全農改革の進捗状況を厳しくチェックしていく考えの小泉氏。捲土重来の日はくるのでしょうか。