年末年始の海外旅行客、3年ぶり増加 日程きつくアジア中心、JTB調べ

JTBは5日、年末年始(12月23日〜1月3日)の旅行動向調査の結果を発表した。海外旅行者数は昨シーズン比3・4%増の64万6千人と、3年ぶりにプラスとなる。一方、国内旅行者数は2930万人と2・2%減る見込み。

 海外旅行は航空会社の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)が4月以降ゼロとなっており、「ここ数年の円安で旅行を控えていた人たちの潜在需要が現れた」(広報)ようだ。

 平均旅行日数は0・2日減の3・6日。昨年と比べ長い休みを取りにくいことから「年内に出発、帰国する予約も多い」という。

 そのため目的地も、最多のアジアが412万人と3・5%増加。成田−コナ線が今月21日就航するハワイも、3・4%増の61万人と見込まれる。欧州は、昨年11月のパリ同時多発テロの揺り戻しなどから3・9%増の53万人となる見通し。

 調査は11月に実施。同社の予約状況に1200人へのアンケートを加味した。