88歳男性、高速道武雄−嬉野間16キロを逆走 佐賀

事故はなし

 7日午前0時15分ごろ、佐賀県武雄市の長崎自動車道上り線で、軽乗用車が逆走しているのを通行車が発見して110番した。佐賀県警高速隊などが嬉野インターチェンジ(IC)で停車させ、事故はなかった。軽乗用車は伊万里市内の男性(88)が1人で運転し、武雄ICから進入して約16キロを逆走した。

高速隊によると、現場は片側2車線で、軽乗用車は追い越し車線を逆走した。武雄ICでは通行券を取らずに一般レーンを通過していた。NEXCO西日本のパトロール隊が事故防止のため嬉野ICで通行車を本線から流出させる措置を取っていた際、向かってきた軽乗用車が止まった。この影響で上り線が約20分間通行止めになった。

認知機能検査なども調べる方針

 男性は質問の受け答えはするものの、言動が不明で通行目的などの説明ができない状況という。男性は50代の息子とその妻の3人暮らし。2015年11月に運転免許を更新し、今年12月までの期限になっていて更新時期だった。高速隊は道交法違反(通行区分)の疑いで、男性の認知機能検査なども調べる方針。

高速隊によると、今年の県内での逆走は初めて。逆走までには至らない高速道への誤進入は6件確認されていて、うち3件は65歳以上の高齢者となっている。