鴻海 シャープと中国に液晶工場を検討…19年にも

台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が傘下のシャープと共同で、中国にテレビ向け液晶パネル工場の建設を検討していることが10日、わかった。2019年にも稼働し、ブラウン管から液晶への切り替えが進む新興国などでの販売拡大を目指す。鴻海の資金力とシャープの技術を生かし、韓国や中国メーカーに対抗する。

 広東省広州市に新設することを軸に調整。地元政府からの補助金などの支援を見込み、総投資額が8000億円規模になる可能性がある。ただ、シャープは堺市の工場への巨額投資が裏目に出て経営危機に陥り、鴻海傘下に入った経緯がある。このため、シャープは出資せず、技術供与などにとどまる公算が大きい。

 鴻海とシャープは大型液晶パネル生産会社、堺ディスプレイプロダクト(堺市、SDP)を共同運営している。液晶パネルは原材料となるガラス基板が大きいほど効率良く作れるが、新工場はSDPよりさらに大きいガラス基板を使い、価格競争力を強める方針だ。