米アマゾン、「エコー」が品切れ−需要予測の難しさ浮き彫り

米アマゾン・ドット・コムが販売する音声アシスト機能を搭載したスピーカー「エコー」が品切れ状態となり、ホリデーシーズン商戦の需要予測の難しさを浮き彫りにしている。

アマゾンによると、180ドル(約2万1200円)のエコーは来年1月19日まで在庫切れで、50ドルの「エコー・ドット」はクリスマスが終わるまで入手できない。同じような機能を持ち、129ドルで発売された「グーグル・ホーム」に対抗するため、アマゾンはエコーとエコー・ドットを最近大幅に値下げした。

サプライチェーン用ソフトウエアを手掛けるエレメンタムの成長責任者ロブ・チェン氏は、品切れのアマゾン製品を待つよりグーグル・ホームを購入しようとする消費者もいるだろうと指摘した。20日午後の段階で、グーグルのオンラインストアは21、22日までにグーグル・ホームの配送が可能という。

アマゾンの広報担当キンリー・ピアソル氏は、エコーはベスト・バイやロウズ、ステープルズ、シアーズ、トイザラスといった他の小売企業のほか、サンディエゴとポートランド、シアトルのアマゾンの書店で入手できる可能性があると語った。

シカゴのコンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズがまとめた11月の推計によれば、アマゾンはエコー製品を2014年の投入以降500万台販売。エコーは人の声を認識し、音楽を流したり照明を調整したり、ピザを注文したりすることができる。