ヒグマ肉食べた客ら食中毒…35年ぶり旋毛虫で

茨城県は23日、水戸市南町のイタリア料理店「ビゴリ」でヒグマの肉を使った料理を食べた20〜50歳代の男女15人が、発疹や発熱などの症状を起こしたと発表した。

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熊肉から寄生虫の旋毛虫が見つかり、症状とも合致することから、水戸保健所は食中毒と断定し、「ビゴリ」を同日から当分、営業禁止処分とした。患者は命に別条はないという。

 県によると、旋毛虫による食中毒発生は国内で35年ぶり。

 提供された料理は熊肉のロースト。北海道で捕獲された肉を仕入れた常連客が調理した上で、店に持ち込んだという。11月下旬から12月上旬にかけて、ほかの客や経営者ら27人が食べ、15人が医療機関を受診したという。