佐川急便が配達員の荷物叩きつけ認める 「弊社の従業員で間違いありません」

YouTubeに12月6日、佐川急便の配達員が、荷物を投げたり、蹴ったりしているとされる動画が投稿された。

動画は1分35秒間で、12月6日午前11時50分ごろに撮影したことが説明にある。

マンションの前で、佐川急便の配達員らしき男性が、荷物を蹴ったり、放り投げたりと手荒に扱っている。荷物がある場所に台車を放り投げてもいる。

動画からは、荷物や草木の様子から強い風が吹いているのがわかる。台車の上に載せた荷物が次々と飛んでいく。すると、苛立ちを見せながら拾い上げ、両手で振りかぶって地面に叩きつける場面もある。

最後は、荷物を全て台車に載せて進み、画面から消えたところで終わる。

BuzzFeed Newsは、佐川急便に電話で問い合わせた。

広報担当者は、こう説明した。

「弊社の従業員なのは、間違いありません。配達中のできごとです」

配達員の男性は「身勝手な感情でやってしまった。いろいろなイライラが重なっていた。反省している」と話しているという。

処分は検討中で、担当エリアは明らかにしなかった。現在は出勤しているが、荷物を扱うような仕事をしておらず、事務作業をしている。

乱暴に扱った荷物の特定を急いでいる。未配達の記録が残っておらず、返送の記録はない。男性によると、乱暴に扱った荷物の外装に異常が見られなかったといい、「配達は完了していると考えられる」(広報担当者)。

佐川急便は、受取人がわかり次第、直接謝罪に出向く。配達した品物の状態を確認し、対応を考えるという。

動画からは、明らかに苛立っているのがわかる。男性が過度な仕事を任されていた可能性はないのか。

「過度な負担を与えていません。本人は『初めてやった』と話しており、その時たまたま撮影されたのです」

今回の件を受け、全従業員に荷物の取り扱いに関する注意喚起をした。

「この度は弊社従業員の軽率な行動により、関係者のみなさまにご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。従業員へのモラル教育の再徹底を行い、再発防止に努めます」