韓国料理研究家を在宅起訴 3800万円脱税の疑い

不動産の売却の際に架空費用を計上して所得税約3800万円を脱税したとして、東京地検特捜部は16日、韓国料理研究家としてテレビなどに出演し、料理店も営む金徳子氏(72)と夫の鄭(てい)孝夫氏(74)を所得税法違反の罪で在宅起訴し、発表した。

 発表などによると、2人は2013年、東京・渋谷の土地とビルを不動産会社に売る際、知人に紹介された別の会社と先に契約を結んでいたとするうその売買契約書を作成。その会社に契約解除の違約金2億5500万円を払ったように装い、実際に売って得た分の所得税を免れたとされる。

 特捜部はまた、2人の犯行の手助けをしたとして、違約金振込先の会社の実質的経営者(64)も同法違反の幇助(ほうじょ)の罪で在宅起訴した。